「行きたいけど、そこまでが大変で」——電話口でよく聞く言葉です。玄関の段差、車の乗り降り、行き帰りの疲れ。リハビリそのものより、たどり着くまでのほうがずっと重い。那覇市内にお住まいでも、事情は変わりません。
通えないことは、諦める理由にはならない。私はそう考えています。
通院という壁を、そのままにしない
片麻痺のある方にとって、外出は一日仕事です。着替えて、装具をつけて、玄関を出て、車に乗る。着く頃には体力の半分を使っている——そんな声を何度も聞いてきました。ご家族が仕事を休んで送迎する、という負担も重なります。
だから当院では、那覇市を中心に沖縄本島への訪問という形でも対応しています。移動にかかる時間と体力を、そのまま身体に向き合う時間に回せる。それだけで、取り組める内容は変わります。
訪問の範囲や条件はお住まいによって異なりますので、まずはお電話でご相談ください。
麻痺は、手足そのものの問題ではない
片麻痺というと、動かない手や足に目が向きます。けれど実際に起きているのは、脳が身体に出す「動かし方の指示」——いわばプログラムのほうが、うまく働かなくなっている状態です。
脳には、使い方によって回路をつくり直していく性質があります。これを脳の可塑性(かそせい)と呼びます。壊れた部分が元に戻るわけではありません。別の道すじを、時間をかけて通していく。そういうイメージに近いものです。
だから、力いっぱい動かす必要はありません。むしろ力むほど、余計な指示が混ざって動きは硬くなります。小さく、力まず、繰り返す。筋力トレーニングとは別のものだと考えてください。
お手本は、いつもご自身の健側にあります。麻痺のない側がどう動いているかを丁寧に観察すると、麻痺側に足りない要素が見えてくる。特別な道具は要りません。
自宅だからできることがある
訪問には、通院にはない利点があります。実際に生活している場所で、実際に困っている動きを扱えることです。
いつも引っかかる敷居。手すりのない廊下。座面の低いソファ。施設の訓練室で完璧にできた動作が、家に帰ると再現できない——これはよくあることです。生活の場そのものを訓練の場にできれば、その隔たりは埋まっていきます。
ご家族に同席していただけるのも、訪問ならではです。日々の関わり方を一緒に確認できると、セッション以外の時間の質が上がります。そして変化を決めるのは、多くの場合そちらの時間のほうです。
1回3時間・月2回という時間の使い方
当院がおすすめしているのは、1回3時間・月2回という形です。数字だけ見ると長く感じるかもしれません。ただ、身体は数十分では変わりません。観察して、試して、少し変わったものを定着させる。そこまで進めるには、それだけの時間が要ります。
月2回にしているのも同じ理由です。残りの日々を、ご自宅でどう過ごすか。そこまで含めて組み立てるほうが、通う回数を増やすより実りがあると考えています。
発症から何年経ったか。それを可能性の線引きに使う必要はありません。5年、10年と過ぎてから変化が出た方がいます。もちろん、すべての方に同じことが起きるとは言えません。それでも、年数だけを理由に区切ってしまうのは早いと思うのです。
担当するのは、国家資格を持つ専門スタッフです。完全マンツーマンで、その日の身体の状態を見ながら組み立てます。
現実は、嘆くものではなく、創っていけるもの——そう思っています。身体は「観察して、試す」対象です。今日できることが、半年後の形をつくります。
訪問をご希望の方も、まず一度お話を聞かせてください。今の状態、ご自宅の環境、目指したいこと。それを伺ったうえで、できることをご提案します。
沖縄片麻痺失語症専門院てぃーぐすい
お電話:090-9624-3496
LINE・お問い合わせフォームからもご相談を承っています。
身体は変わる。時間がかかっても、正しいアプローチを積み重ねれば。


